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第34回 道銀芸術文化奨励賞受賞記念
葛西由香展
日程
2025年11月19日(水)~12月1日(月)
10:00~18:00
最終日は17:00まで
※作家在廊スケジュール
11/19(水)10:00~18:00 11/21(金)13:00~18:00 11/22(土)10:00~18:00 11/23(日)15:00~18:00 11/24(月)10:00~18:00
11/29(土)10:00~14:00 11/30(日)10:00~18:00 12/1(月)13:00~17:00
※在廊スケジュールは直前で変更になることがございます。
※7:00~22:00はライトアップし、施錠中でもガラス越しに展示を鑑賞いただけます。
会場
らいらっく・ぎゃらりい
札幌市中央区大通西2丁目5 ほくほく札幌ビル1F
地下鉄大通駅18番出口
出展作家
葛西由香(かさい ゆか/日本画)
観覧料
無料
お問合せ
財団事務局 011-233-1029
北見市で生まれ網走市で育ち、札幌大谷大学で日本画を学びました。現在は札幌市を拠点に全国で活動しています。等身大の生活やありふれた物事を題材に、人が生きることの賛美とも揶揄とも取れる日本画を制作しています。展覧会やアートフェアへの出展のほか、近年は装画や企業とのアートワークなども手がけています。まだまだお堅いイメージのある日本画ですが、北海道の日本画はとても自由で幅広く、日本画の印象をがらりと変えるものが多くあると思います。そんな現代の日本画の一端として、私の作品に出会っていただけたら幸いです。
葛西由香
日々を描く冒険
葛西由香さんの絵は、日常のなかのありふれたものたちの肖像です。コンセントから幾本も延びるケーブル、冷蔵庫に林立する調味料の容器、いつのまにか芽の生え出した野菜…日々の暮らしのなかでそれらに何らかの情景を見て取っては絵に描いて、ユーモアを含んだ名前を付けます。
葛西さんは学生時代に日本画を学び、その画材・技法を基盤としつつ、現代の生活者としての等身大の視点から画題を見出し、独自の表現に辿り着きました。フラットな色面にモティーフを配した簡潔な画面構成、輪郭線の効いた平明な描写は、日本画の「伝統」の一端を示すものです。しかしそこに描かれたものを確かに知っている私たちは、身構えることなく、私たちの「今」の肖像として葛西さんの絵を受け取り、描かれた世界に心を遊ばせることができます。
その軽やかな包容力は、「日本画」の名を引き受けながらそのイメージを更新し、「何を描くべきか」という現代の絵画が常に直面する問いに応答しようとする、葛西さんの静かな冒険の成果でもあります。
樋泉 綾子 (札幌芸術の森美術館 学芸員)


